生分解性樹脂用改質剤（加水分解抑制剤）
生分解性樹脂用改質剤（加水分解抑制剤）
生分解性プラスチック（グリーンプラスチック）の耐久性を大幅に向上することができます。安全性が高く、耐加水分解性、耐熱性、耐黄変性に優れています。
特長
- 生分解性樹脂の加水分解による劣化を抑制
- （1）溶融混練り時にポリ乳酸樹脂の初期酸価が低下
- （2）加水分解によって生じるカルボン酸と反応し、分子量の低下を抑制
- 耐黄変性に優れ、色相が安定
- 成型加工時の着色が少なく、紫外線による変色がない
- 安全性が高い
- （1）耐熱性に優れ、溶融時のガス発生が少ない
- （2）低毒性
- （3）変異原性（Ames試験、染色体異常）：陰性
- （4）LD50（経口、ラット）：2,000mg/kg以上
一般物性
物性・性状（代表値）
| 品名 | HMV-15CA | LA-1 | HMV-5CA-LC※1 |
|---|---|---|---|
| 外観 | 淡緑黄色粉末 | 淡黄色粉末 | 淡黄色粉末 |
| 平均粒径 | ＜1,000μm | ＜1,000μm | ＜1,000μm |
| 軟化温度 | 70℃ | 55℃ | 70℃ |
| 耐熱性(5%重量減少温度) | 330℃ | 350℃ | 300℃ |
※1 HMV-5CA-LC 特長
- 加工時の粘度上昇が少ない
- 欧州プラスチック製食品接触材料および製品に関する規則（EU No.10/2011）における樹脂材料のプレポリマーとして適合可能との外部機関の見解を得た
対象樹脂
- PBAT（ポリブチレンアジペートテレフタレート）
- PLA（ポリ乳酸）
- PBS（ポリブチレンサクシネート）
- PBSA（ポリブチレンサクシネートアジペート）
※その他上記樹脂を含むアロイ品にも効果を発揮します
※PBT、PET等エステル結合含有樹脂に対しても効果を発揮します
効果
- 耐加水分解性
ベース樹脂：ポリ乳酸樹脂（PLA）
暴露条件：80℃×95％RH
用途例
- PLA、PBS、PBAT等生分解性樹脂の成型品、繊維、フィルムの加水分解抑制剤
- その他ポリエステル系樹脂にも使用可能